今回は、無線LANの接続を簡単にする技術の一つ「WPS」についてまとめてみました。
- WPSはプッシュボタンボタンで簡単に無線接続ができる
- WPS技術ができるまでは各社独自機能が乱立
- Windows/Andoridは利用可能だけど、Apple製品は未対応
WPSとは
端的に言うと、簡単に無線LAN接続する設定するための技術です。
通常の無線LANの接続設定は、
- 無線LAN親機のSSIDとパスワードを確認
- スマホやパソコンに該当SSIDへ接続しようとする
- パスワードを入力
といった具合に入力する必要があります。特にパスワード入力はセキュリティを担保するために、ある程度長い文字列になっているので最初の入力が面倒で、間違えて再入力などが手間となっています。
そこで、その設定を軽減するための技術が「WPS」になります。
WPSは「プッシュボタンによる設定」と「PINコードによる設定」の2種類がありますが、今回はプッシュボタンでの設定について記載していきます。
最近では、パソコン/スマホ以外に、無線LAN中継器や、WEBカメラ、無線LANで接続するIoT機器などを、簡単に自宅の無線LANに接続するためWPSを利用しているものが多くあります。
WPSを使った設定方法(Windows)
Windows Vista 以降で WPS が利用できます。Windows10 の設定手順を記載します。
WPSを使った設定方法(Android)
Android 3.0以降で WPS が利用できます。Android 7.0 の設定手順を記載します。
WPSを使った設定方法(iPhone)
iPhoneは、現時点(2017年7月)では、WPSに対応していまいせん。。。
Apple製品は標準化技術に対応してないケースが多いです
WPS技術ができる前
WPSという技術は2007年に制定されたそうですが、プッシュボタンを利用した無線LAN設定は、以前からありました。例えば、、、
- バッファロー:AOSS
- NEC:らくらく無線スタート
と各社、手間がかかる無線LAN接続設定を楽にさせるための似たような独自機能がありました。
無線LAN子機になるスマホやPC、またはゲーム機は、独自の機能に対応させるため、アプリをいれたりする必要がいままでありました。
この状況を重く見た Wi-Fiアライアンスが「WPS」を制定したらしいです。
現在も、AOSS や らくらく無線といった機能は無線LANルーターには、実装されていますが、WPS の機能も合わせて付いているので、Windows や Android であればアプリを入れることなくプッシュボタン設定が可能となっています。
WPSの欠点
WPS ですが、プッシュボタンで設定できるため、簡単設定が可能ですが欠点もあります。
それは、無線LANルーターと無線LAN子機の場所が近くなければ、ボタンが押せず設定ができないことです。
例えば部屋の美観をよくするため、無線LANルータは、棚の奥のほうに隠すように設置してある場合などは、手間になります。
無線LAN設定については、プッシュボタン以外に、独自となってしまいますが、スマホのOSや無線ルータなどが簡単に設定できるような機能を持っているので、今後、まとめてみようと思います。
今日はここまで・・・
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