前回、2.4GHzの無線快適化に引き続き今回は、5GHz(11ac/n/a)の快適化の方法をまとめてみました。
- 電波干渉より強度が弱いといったトラブルが多い
- チャネルボンディングをOFFにしてみる
- 無線中継器を導入してみる
- ビームフォーミング対応機器を導入してみる
- チャネルを変更してみる
5GHzの無線が不安定となる原因
11acを利用したいとなると、5GHz利用が必須となるのですが、5GHzは2.4GHzと比較して、障害物に弱く、電波強度が弱く不安定となる場合が多くなることが多くなります。
逆に、5GHzは電波干渉には強く、電波干渉が原因となって不安定になるケースはほとんどないと思います。
詳細はこちらを参照してください。
なので、電波強度をよくするための方法が5GHzでは有効となります。
チャネルボンディングをOFFにしてみる
電波強度を少しでも良くするために、速度は落ちてしまいますがチャネルボンディングをOFFにしてみましょう。
2.4GHzでは、電波干渉をしやすくなるため、初期設定でチャネルボンディングがOFFとなっているケースが多いですが、5GHzの場合は干渉がほとんどないため、チャネルボンディングの初期値がONとなっている場合が多いです。
OFFするとよくなる理由は以下を読んでみてください。
無線中継器を導入してみる
お金はかかりますが、無線中継器を導入して電波強度を上げるとかなり改善します。
11ac対応の無線中継器も現在は多く出ているため、もし購入する場合は11ac対応の中継器を購入するとよいと思います。
無線中継器は以下のページを参考にしてください。
ビームフォーミング対応製品を使う
最近の無線LANの機器では、通信相手の無線機器に対して電波を狙い打つ「ビームフォーミング」という機能をもった製品がでてきてます。
ざっくりとしたイメージは以下の絵のとおりで、狙い撃つことで濃い電波となり安定するといったものになります。
無線ルータをビームフォーミング対応の製品すると安定する可能性があるので、無線ルータを買い替えるときは、ビームフォーミング対応製品がオススメです。
ただし、無線子機もビームフォーミング対応している必要がありますので注意ください。
チャネル変更してみる
5GHzは電波干渉が少ないので、効果があまり見込めませんが、、、
無線の通信が不安定な場合に、他の無線ルータとの干渉が原因の可能性もあるので、チャネル変更すると効果がある場合もあります。
5GHz帯は、W52以外(W53, W56)はレーダー対策が必要となっているため、
- 初期設定でW52(36ch, 40ch, 44ch, 48ch)しか利用しない
- W52以外を利用して、レーダーを受信したためW52に退避された
といったことで W52 の 4つのチャネル(36ch, 40ch, 44ch, 48ch)が選択されやすくなっています。
(5GHz帯とレーダーの関係は別記事でまとめたいと思います)
周りが利用されやすい W52 を避けると、もしかしたら無線品質が向上するかもしれません
現在の、チャネルが W52(36ch, 40ch, 44ch, 48ch)であれば、
- W52(36ch, 40ch, 44ch, 48ch)以外のチャネルに設定してみる
- しばらく様子見し、レーダー検知で違うチャネルに移動してなければそのまま
- レーダーを検知して違うチャネルになってしまったら、、、
- 最初に設定したチャネルの HT80 選択チャネルを外して設定してみる
を繰り返してみると良いかもしれません
今回はここまで。。。
コメント