本の概要
『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』(Camille Fournier(著)、武舎 広幸 武舎 るみ(翻訳)、オライリージャパン )は、主にプログラマーなどのエンジニアが将来的にマネジャーになった際のスキルを解説した本です。
こんな人にオススメ
- 技術者・エンジニア
- 管理職にとって必要なスキルを学びたい人
- 将来、技術を捨てた管理職となることに不安がある人
全体まとめ・感想
エンジニアと管理職は、対極にあると囚われがちで、管理者になったら技術を捨てる必要があると考える人も多いと思う。
実際に、本書を読んで、管理職でいながら技術を追い続けることは難しいと思った。
しかし、技術の勘所を抑えた管理職は元・技術者しかなれないので、管理職になるまでの間に、しっかり技術を学ぶことが重要であると思った。
シニアエンジニアとして進む決断をした人にとって、管理職は敵ではなく役割が異なる仲間であるので、シニアエンジニアが本書を読むことで管理者と良い関係が築くことができるとができるのでお勧めできる。
また、本書の中で、管理職が部下管理にのため1対1でのミーティング(1-1)が重要であることが何度が出てきていたことが印象的であった。
気になった部分をピックアップ
上司からアドバイスをもらう
ですから昇進を望んでいる人にとって、具体的にどんな方面に照準を定めるべきか上司にアドバイスを仰ぐことは非常に重要です。
昇進に関して上司が関与するケースが多いはずなので、昇進に向けた戦略を練る場合には、上司からアドバイスをもらうことが重要。
アルファギーク
ところで、時折どこかのオフィスで(メンターであるか否かに関係なく)「アルファギーク(最先端の技術に異様に詳しく、ものすごくとんがったコンピュータおたく)」に出くわすことがあります。
アルファギークは技術力の高さのみを重んじる傾向が強く上から目線の行動を取り管理者としては最悪となる。自分もアルファギーク的な発言・考えをしてないか見直すことが重要。
アルファギーク気質を治すにはメンターになりメンティーの最適なやり方を手ほどきすることで、相手を大切にする姿勢が身につく。
部下に任せる
一方、委任と放任は違います。
部下を持つような管理職は、自身が手を出さず部下を信頼して仕事を任せることが重要であるが、ほったらかしにするのではなく、必要に応じフォローすることが重要。
技術力の維持
管理者からよく寄せられる質問のひとつが「技術力の点で時流に乗り遅れないようにするには、どうしたらよいでしょうか」です。
すべてのことを理解することは難しいが、自身のチームにとって重要な技術は、自身のチームに質問を投げかけることで、現在のプロジェクトに関する情報を収集できる。
また、不具合発生後の対処方針を検討する打合せに積極参加することが重要。
不具合発生にいたる原因をメンバーに理解させる必要があるので、そこから技術情報を収集することができる。
今日はここまで。。。
次回お楽しみに。
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