5GHz帯の無線LAN。外からのレーダーに気をつけろ!

5GHz(11ac/n/a)特有のレーダーに関することをまとめてみました。

まとめ
  • W53・W56はレーダ受信の可能性がある
  • 意外とレーダーはある
  • レーダーがないことを確認するため、起動時1分間は無線LAN利用不可
  • 使用中にレーダを受信するとチャネルが自動で変更する
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W53・W56はレーダー受信の可能性がある

5GHz帯の無線LANで利用が可能なチャネルは、チャネルによって、W52・W53・W56の3つのグループに分かれており、そのうち、W53とW56は外部レーダーを受けるグループになっています。

W53とW56は、レーダーを考慮し

  • 起動時1分間は無線を停止してレーダーがないか確認
  • 動作中にレーダーを受信したら他のチャネルに移動する

と特殊な動作をします。

「レーダーの影響を受けるため特殊な動作」ではなく「レーダー通信に影響を与えないためレーダーを回避する機能実装が義務づけされている」といった方が正しいです。

意外とレーダーはある

「自宅でレーダーなんて受けるわけがない」と思われるかもしれませんが、気象レーダーなどを中心に結構な確率でレーダーの影響を受けることが多いです。

気象レーダーは主にW53の周波数帯で存在しているといわれ、私の自宅でもW53でレーダー受信をします。ほかにも、軍事レーダーなど非公開なレーダーが多くあります。

以下のページにも、どのチャネルにレーダーがあるか記載してあります

【イニシャルB】開発過程を楽しめる無線LANルーター Ignition Design Labs「portal」 
クラウドファンディングでの資金調達で話題を集めたIgnition Design Labsの「portal」が手元に届いた。まだ開発途中の製品で、今後の実装が予定されている機能がいくつもあるが、とりあえず現状の製品で実力を検証してみた。

起動時1分間は無線LAN利用不可

無線LANルータは、W53とW56を利用しようとすると、最初の1分間は無線が利用できない状態となります。

理由は、無線LANの親機は1分間レーダーの受信がないか確認してからでなければ利用していけないルールとなっているからです。

1分間耳を澄ましている間にレーダーを受信した場合は違うチャネルへ自動へ変更されます。

自動で変更されたチャネルが、W53またはW56のチャネルであった場合は、また1分間レーダがないか確認する動作になります。

「手動でW53・W56のチャネルへ変えたら利用できなくなった!」といった場合は、あせらずまずはしばらく待ってから接続確認しましょう。

使用中にレーダを受信するとチャネルが自動で変更する

レーダーは長い周期で電波を出しているものもあり、起動時の1分間は問題なかったけど、その後、利用し始めてからレーダーを受信する場合があります。

その時、無線LANルータは、以下の動作をしなければなりません

  • 他のチャネルへ移動しなければならない
  • 30分間はレーダーを受信したチャネルを利用してはいけない

このダイナミックにチャネルを変更する機能を「DFS(DynamicFrequencySelection)」といいます。

レーダー受信で困ること

レーダーを受信すると、無線LAN利用中も問答無用でチャネル変更されて、チャネル変更先がW53/W56であった場合は1分間待たされます。

レーダー受信時は5GHzの無線用のランプが点滅等するので、無線LANルータのランプが見える場所で利用していれば、「レーダーの影響かも」と気づける人もいるかもですが、みんながみんな無線LANに詳しいわけではないのでなかなか気づきにくいと思います。

例えば、以下の設定や環境の場合

  • 5GHzの104ch(W56)を固定設定
  • 104chでレーダー受信する環境

で考えて見ると、利用していてレーダー受信して、他のチャネルへ移動して1分間停止する動作をする場合に使っている人は、、、

使っていたら無線が急に停止した

無線LANの調子が悪いから、無線LANルータの電源をOFF/ONしておこう

無線LANルータは、104ch設定してるので、レーダー影響のある104chを選択

また、レーダーを受ける

調子悪いと思ってまた電源OFF/ON

といったループに陥る可能性があるので、注意が必要です。

レーダー対策

レーダーの影響を受けないための対策は、私の思いつく対策は以下の3つです。

レーダー利用のないW52を利用

W52はレーダー受信の影響のないチャネルになるので、起動時も1分間停止しないし、起動中にレーダーを受信して、チャネル変更がされないので、レーダーを避けるには有効な対策となります。

ただし、ほとんどの無線LANルータは、初期設定時はW52を優先的に利用しようとするので、混み合って無線品質が低下する可能性がありますので注意が必要です。

ただ、個人的は5GHzでの無線LAN同士の干渉は、2.4GHzほど影響を受けないと考えています。

自宅でレーダーがないチャネルを探す

これは、面倒くさいですが、こまめにチャネルを変更してみて、レーダー受信によるチャネル変更がないか定期的に確認しながら利用して、自宅に適したチャネルを設定するといった対策となります。

レーダー対策した無線LANルータと導入する

レーダー対策として、利用しているチャネル以外で、レーダーがないか別でチェックして、利用しているチャネルでレーダーを受信したら、即座にレーダーがないチェネルへ切り替えるといった製品もあるので参考に記載します。

バッファロー:WAPM-2133TR (法人用)

Portal

そこまで過敏にレーダーの影響を気にする必要なないと思いますが、無線LANの調子が悪いときなどの原因の1つして頭の片隅に置いておくと良いと思います

あまりに気になる人はW52を利用しましょう!

それでは・・・

無線LAN
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