無線LANの2.4GHz(11n/b/g)での通信を安定させるための方法をまとめてみたいと思います
- チャネルを変更
- ノイズとなる機器から離してみる
- チャネルボンディングをやめる
- 中継器を利用
- 5GHzを利用
※独学での内容となっているため、内容に誤りが含まれていることがあります。
無線LANが不安定となってしまう理由
無線が不安定となる理由として以下の2点の可能性があります
①電波強度が弱くなってしまっている
無線ルータとPC・スマホの距離が離れていたり、壁などの障害物があり、電波強度が弱くなって不安定となる場合があります。
パソコンとかスマホであればアンテナマークをみると電波が弱い状態が確認できます。
この場合は、
- 無線LAN中継器を導入する
- チャネルボンディングの機能がONであればOFFに変更する
等を実施すれば改善の可能性があります。
②電波干渉を起こして不安定となっている
他の無線ルータやノイズなどの影響などにより電波干渉を起こして不安定となっている場合もあります。
最近では、ゲーム機・家電・スマホと無線LANの普及も進んでいて、かつ、2.4GHzはもともと電波干渉が起きやすいので、電波干渉が理由で通信が不安定になっている場合が多くあります。
以前、そのあたりを以下のブログに書いたので参考にしてください
IT関連の展示会等にいくといろんなブースで無線LANを利用していて、2.4GHzの無線はほとんど利用できないといったことが多々あります。
2.4GHzでの電波干渉を緩和する方法を有効と思われる順番で記載すると
- 5GHzを利用する
- チャネルを変更してみる
- チャネルボンディングの機能がONであればOFFに変更する
- ノイズ源の可能性となっている機器から無線機器を離してみる
となります。
それぞれの方法を順番に記載してみたいと思います。
方法:無線LAN中継器を導入する
お金がかかってしまいますが、無線LANの電波が弱いときは、無線LAN中継器を導入すると一番効果があります。
無線LAN中継器については、以前まとめた以下のページを参考にしてみてください。
方法:5GHzを利用する
こちらもお金がかかる方法となってしまいますが、2.4GHzはどうしても干渉しやすいので、無線ルータと無線子機が両方とも5GHz対応の製品であれば、5GHz利用をオススメします。
ただし、無線電波が弱くて不安定な場合は、5GHzに変更するとさらに弱くなる可能性が高いのでご注意ください。
方法:チャネルを変更してみる
いまのチャネルが無線LANで混み合っていたり、ノイズがあるから干渉している場合は変更することによって改善することが多くあります。
現在の無線ルータの多くは、自動でチャネルを設定する機能があるので、無線ルータの電源OFF/ONで、自動チャネル設定で快適なチャネルを選びなおしてくれます。
が、自動でチャネルを設定する機能は、他の無線LANの電波状況をみて快適な場所を選ぶものが多く、コードレス電話などのノイズなど避けて自動チャネル設定をしない製品がほとんどです。
なので、ノイズが原因で電波干渉している場合は、電源OFF/ONしても同じチャネルを選んでしまって効果がない場合があるので、手動で変更した方がよい場合があります。
経験的に、
- 無線LAN同士の干渉は同じチャネル同士であればお互い譲り合う機能もある
- ノイズは連続的に電波をだしていて干渉による影響が強い
ので、あえて他の無線LANとぶつかってでもノイズから逃れた方がよい場合が多いです。
変更するチャネルですが、現在のチャネルを確認しそのチャネルからできる限り大きく離したチャネルに手動変更して様子をみた方がよいです。
ただし、12chと13chは無線子機によって利用できない※場合があるので、一度設定したら子機がすべてつながることを確認する、または12ch/13chは利用しない方がよいです。
※12ch/13chは国によって利用がでない周波数となっているため、グローバル仕様の無線子機では利用不可としているそうです
方法:チャネルボンディングの機能がONであればOFFに変更する
チャネルボンディングがONの場合は、OFFに変更すると環境が改善する可能性があるので、一度設定をみてみましょう。
チャネルボンディングについては過去のこちらの記事を参考にしてください。
最近の無線ルータでは、初期設定では2.4GHzのチャネルボンディングはOFF、または、他の無線ルータが見えない場合のみチャネルボンディングONといったような設定となっています。
理由は、最近の無線規格では、狭く限られた2.4GHzの領域を使いすぎないようにチャネルボンディングを初期設定で利用しないように定められています。
ただ、ひと昔前の無線ルータはチャネルボンディングONとなっている場合もあるので、一度確認してください。
チャネルボンディングをON→OFFに変更することによって、以下のメリットがあります
- 使用帯域の幅が狭くなるので他の無線干渉を受ける可能性が低くなる
- 電波強度が強くなる
ただし、無線環境が非常によく、安定感より速度を重視するようであればチャネルボンディングONの方が速度がでるので、状況に合わせて設定をしてください。
最近のスマホやMacbookでは、2.4GHzのチャネルボンディングが無効となっていて、無線ルータ側をチャネルボンディングONにしても意味がない場合が多いので、2.4GHzはチャネルボンディングOFFをオススメします。
(通常利用でそんな無線速度も不要だと思っています)
方法:ノイズ源の可能性となっている機器から無線機器を離してみる
無線ルータでよくノイズ干渉となる機器としてコードレス電話があります。
特に、光インターネットの回線ですと、「ホームゲートウェイ」と呼ばれる無線ルータ機能を持った機器がレンタルできたりします。
ホームゲートウェイは自宅の電話機を接続して電話ができるので、どうしても、ホームゲートウェイの隣にコードレス電話の親機を並べることが多くなります。
そういった場合にコードレス電話のノイズで無線不安定になる場合もあるので、可能であればホームゲートウェイとコードレス電話は離しておいた方がよいです。
その他のノイズ源は、
- ひと昔前の独自の無線規格を利用した無線スピーカや無線カメラ
- USB3.0の外付けHDD
- 独自無線のワイヤレスマウス
が継続的に無線LANにとってノイズとなる電波を出し続けて影響を与える場合があります。
場所を離す事が難しければ、無線チャネルを変更してみて状況を見た方がよいです。
今回はここまで、次の機会に5GHzについても安定させる方法を書いてみたいと思います。
コメント