11acも利用できる5GHz帯は、2.4GHz帯と違い多くのチャネル数を持ちますが、公衆無線LANなどの屋外利用では利用できるチャネル数が限られることをまとめてみました
まとめ
- 日本で5GHz帯を屋外で利用できる周波数はW56のみ(2018年5月現在)
- 現在、W52も利用できるよう国で検討中
【追記:2018年5月19日】2.4GHzのチャネルの注意点についてもまとめてみました!
2.4GHzの無線LAN チャネル設定時の注意点!
前回は、5GHzのチャネル屋外利用チャネルについてまとめしたが、今回は2.4GHzの利用チャネルついて注意点をまとめます。 まとめ 日本では、屋内/屋外ともの1ch~13chが利用可能 スマホなどは12ch,13chが利用できなものがあるの...
5GHz帯のチャネルの特徴
そもそも屋内利用の場合は、5GHz帯は、W52・W53・W56というグループに分かれており屋内では全19個のチャネル数があります。
2.4GHz帯と比較して、チャネル間の間も広くチャネル数も多いので、電波干渉も起きにくいのが5GHz帯の特徴でもあります。詳細は、以下の過去の参考記事を見てください。
2.4GHz帯と5GHz帯の違い
現在、PC・スマホで利用している無線LANには2.4GHzと5GHzの2種類があります 今回はそれぞれの違い・注意事項などを書いていきたいと思います まとめ 2.4GHzは干渉しやすいので、無線ルータと子機側が5GHzに対応していれば5GH...
屋外での5GHz帯の利用周波数
しかし、現在の5GHz帯ですが、屋内では3つのグループの中でW56の11個のチャネルに利用が限らてしまっています。(2018年5月現在)
ただ、それでも屋外でも2.4GH帯より5GHz帯の方がオススメです。
理由は、、、
- チャネル間の幅が広く隣のチャネルと干渉しにくい
- 2.4GHz帯は、Bluetoothなど無線LAN以外機器との電波干渉が起きやすい
のためです。
屋外での5GHz帯の今後
現在、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピックと一大イベントも控えており、公衆無線LANの環境改善が急務となっております。
そこで、現在、総務省を中心として5GHz帯の屋外利用チャネルの拡大を検討しております。
総務省|報道資料|電波法施行規則の一部を改正する省令案等に関する意見募集の結果 及び電波監理審議会からの答申
総務省は、5.2GHz帯無線LANの利用拡大に向けて、5.2GHz帯高出力データ通信システムを導入するための制度整備を図るため、電波法施行規則の一部を改正する省令案等に関して、平成30年3月17日(土)から同年4月16日(月)までの間、意見...
内容的には、現在のW56に加え、新たにW52も利用できるように検討を進めています。
11axも混み合った環境を目指した環境改善を大きな目的とした新技術で、これからは個人が利用する宅内の無線LANよりも、公衆無線LANを意識した新技術や制度改正が、メインになってきそうです。
(それくらい現状の公衆無線LANの品質が良くないのかもしれません)
↓↓↓ 11axの概要はこちら ↓↓↓
次世代高速無線LAN規格「11ax」について
最近、ネットのニュースで出てくることのある次世代無線LAN規格の「11ax」について概要をまとめてみます まとめ 混み合った環境でも4倍高速を目指した規格 2.4GHz/5GHz両方利用可能 現時点ではドラフト版。標準化完了は2019年頃予...
今日は、これまで。。。
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